5.1chの威力

ひょんなきっかけから大画面プラズマテレビを購入することになりました。そうすると今度はDVDなどを迫力ある5.1chで試聴してみたいという欲が生まれ、5.1chのホームシアターセットまで購入しました。そして映画を何本か観るうちにひとつのことに気がつきました。

  • 英語の聞き取りが楽なのです。気のせいかなぁと思っていたのですが、何本も見るうちにやはりその傾向があるようです。ということでオーディオは素人なのですが、いろいろ調べてみました。
  • 5.1chをそれほどご存じない方のためにまずは簡単にそのシステムを(にわか仕立ての知識のため、もし誤りがあればごめんなさい):

    • DVDなどでDolby Digital、あるいはDTS(Digital Theater System)などの表示があるソースには映画館のような臨場感あふれるサラウンドでの音源が含まれています。
    • これらはDVDからの音声出力を5.1chのシステムにつなぐことにより再生することが出来ます。
    • 5.1chシステムとはフロントに左、右、センターの3個のスピーカー。後方左右に2個のスピーカー。最後に重低音を再現するためのサブウーハー(大きな箱みたい)という構成です。
    • DVDからの音声を5.1chのアンプに入力し、それらの音がその6個のスピーカーに再現されることによって臨場感ある音場が再現される
  • さて大型電気店で試聴したくらいの経験しかなかった私は、5.1chは言語の聞き取りには(きっと)良くないだろうと思っていました。事実、騒音だらけの電気店などでは5.1chのブースに座って試聴してもなんだか聞き取りにくいように感じていました。
  • ところがいざ自宅にて使用してみると違います。確かに周辺の音楽、背景音、効果音などはとても臨場感あるれる物なのですが、それにもかかわらずメインのせりふの部分がとてもクリアにはっきりと聞こえます。
  • 結論を申しますと、1)ちゃんとした5.1chでは音の分離がとてもクリアである;2)中音域(せりふ)を鮮明に再現するために専用のセンタースピーカーがついている、という2点が効いているようです。
  • 特にセンタースピーカーの効果は素晴らしく中音域を中心に再現性が考慮されているらしいのですが、とてもクリアーにせりふの部分を再現します。
  • 昔から私はオーディオを通した英語は再現できる周波数の関係からか、face-to-faceの聞き取りより難しいものと思っていました。事実それは本当でした。ラジカセや小さいテレビで再現される英語はどうしても聞き取りにくい物でした。そして、こうしたせりふの音域に特化したセンタースピーカーの効果を実感すると、それが事実であったということと同時に、こうした方法でface-to-faceにかなり近い感じで再現する事も出来るということを知りました。
  • ということで、「5.1chは聞き取りには向かない」という事実は無いということを訂正すると同時に、むしろとても聞き取りやすいということを付け加えておきます。
  • そうしてみると、以前に評価させていただいた学習教材で言語と周波数の関係に触れましたが、スピーカーの再現レンジというのは本当のようですね。